第十七章 関東同盟
戦後処理の後、議題は外交問題に移った。
「安房には里見義頼殿がおられまする。同盟を結び、無駄な戦いは避けた方がよろしいかと」
「よしみを通じておけば、後々我が軍門にも下りましょう」
「そうじゃな」
正信「拙者が使者としてたちまする」
「おお、本多正信か。頼んだぞ」
高知「申し上げまする。結城晴朝殿に同盟の話を持ちかけました所、金二千二百五十を貢ぎ物として要求され、差し出しましたれば、快く承諾して下されました。結城家との同盟相成りましてござりまする」
「おお、よくやってくれた」
「これで後顧の憂いは絶たれましたな」
「いや、まだ残っておる。北陸の前田利長じゃ」
「頼るべき徳川家がこの有様じゃ。近いうち同盟に応じるじゃろうて」
一座に笑い声が起こった。
「よし、来月は江戸攻めじゃ!」
一同「ははーーっ!」