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信長の野望 天下創世 & 革新攻略サイト

第十六章 岩附城落城

「あれは誰じゃ!」

「徳川家家臣の大久保忠隣にござりまする!」

「まずい!本陣は守りが手薄じゃ!すぐに幸村隊に忠隣を追撃するよう伝えよ!」

「かしこまりました!」

「石川康成隊壊滅!手柄は森忠政殿!」

「でかしたぞ!」

「いけませんな、我らの部隊の指揮が下がってきておりまするぞ。隊が崩壊するおそれがありまする」

「遊撃部隊の報告はまだか!」

伝令「まだにござりまする!」

「幸村はどうした!」

「敵部隊を追撃中にござります!」

昌幸は苛立たしさのあまり歯軋りした。

「申し上げまする!別働隊の屋代勝永殿が敵砦を占拠!」

「よし!でかしたぞ勝永!」

「目下の所、日根野弘就殿と共に榊原康政隊を挟撃いたしております!」

「我が部隊の士気が上がっております!」

追撃を終え、砦で休息していた幸村隊が出陣、天をも震わす大声で喚いた。

「かかってこぬか本多忠勝!徳川家の武将は皆腰抜け揃いか!」

これに激怒した本多隊と初鹿野隊、渡辺隊が幸村隊に向かって突撃した。

伝令「榊原隊、潰走!」

「よくやった!」

「本多忠勝隊壊滅!」

「おう、幸村か!」

伝令「申し上げます!総大将の徳川秀忠隊が城に逃げ帰りましてござりまする!」

「皆の者!我が軍の勝利じゃ。勝ち鬨をあげい!」

「エイ、エイ、オオーーーー!」

「このまま城をお攻めになられまするか」

「相手方の城兵は九百しかおらぬな。このまま踏み潰すか」

真田軍は歓呼のなか進軍した。岩附城には秀忠の姿はなく、城主小笠原秀政が守っていた。

多勢に無勢、城は呆気なく落ちた。