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第一章 加賀大納言の死

慶長五年(1999年)春

桜舞う季節、山深き信州上田城の城主、真田昌幸に、今後の天下を左右する悲報がもたらされた・・・。

小姓「申し上げまする!北陸金沢城の城主、前田利家殿がお亡くなりになられましてござりまする!」

昌幸「なんと?亡き太閤殿下とご昵懇であられた加賀大納言殿が?」

小姓「ははっ!」

昌幸「うむむ。利家殿と言えば加賀百万石を有する大大名。我が宿敵、徳川家康の押さえとして睨みを利かせてきた御仁であったが、かの御仁が亡くなられたとあらば、天下に再び大乱が起こるは必定。信州上田の弱小大名である我が真田家も身の振りようを考えねばならぬな」


幸村「父上。今領地の巡検から戻りましてござりまする」

昌幸「おお、幸村か。領民達の様子はどうであった」

幸村「皆父上の仁政に満足しておりまする」

昌幸「ふむふむ。民忠が97とあるからのう」

幸村「釣鐘を建造すれば月に民忠が1増えまする」

昌幸「それにしても領地はすっかり開発されておるのう。おお、南蛮寺まであるではないか」

幸村「南蛮寺を開発したおかげで、我が上田城も莫大な費用を投じることなく四層白天守にまで発展しましたからな」

昌幸「ううむ、見事な眺めじゃ。かの信長公が本能寺の変に斃れた時分の我が領地は、田畑も少なく微々たる収入しかなかったものだがのう」

幸村「これも父上の政(まつりごと)と、領民達の汗の賜にござりまする」

昌幸「季節は、春か……」

幸村「いかにも」

昌幸「これだけの収入があれば今更領地を開発せずともすぐに戦の準備にかかれそうじゃわい。それにしても、えらく家臣が少ないのう。儂と、そちと、矢沢頼康の合わせて3人か。おい、地図を持って参れ」

小姓「ははっ!」