第十一章 宣教師ルイス・フロイスの来訪
「さて、技術開発じゃが」
「既に足軽技術はほぼ開発しつくし、残るは最も得意な武将でなければ開発できませぬ。我が真田家は築城技術に秀でておりまするが、攻めの姿勢ですので今更開発しても無駄かと。ここは騎馬技術と内政技術を」
「殿、ルイス・フロイス様がお見えになっておりまするが如何致しましょうや」
「通せ」
「ははっ!」
フロイス「真田ノ殿様、オハツニオメニカカリマスル。ルイス・フロイストモウシマスル」
「よう参られたフロイス殿。噂はかねがね聞いておりまするぞ。して今日は何用かな?」
「真田様ハキリシタン町ヲ熱心ニ保護シテイルト聞キオヨビマシテ、今日ハソノオ礼ニヤッテ参リマシタ」
「ほうほう、何かくれると申すか」
「ハハッ!我ガ国ノ鉄砲技術ヲゼヒ真田様ニ」
「おおこれはこれは殊勝な心掛け。是非とも有り難く頂戴いたしたい」
「今後トモ我ラキリシタンヲヨロシクオ願イ申シ上ゲマスル」
「さて、鉄砲技術を開発できるな」
「その前に内政技術の二期作を開発しては如何かと。なにぶん大軍を動かすにも兵糧がなければ事は動きませぬゆえ」
「なるほど、米は大事じゃの」
「二期作を開発すれば、年に二度水田から莫大な兵糧米が得られ、品種改良を開発すれば更に収穫が増しまする」
「政に長けた武将に任せるか。暇を持て余しておる者を技術開発の任につけよ」
「ハハッ!」