第六章 徳川攻め
無事清洲城を落とした幸村の元に昌幸が舞い戻ってきた。
「ようやった幸村!褒めてつかわすぞ!そちは日本一の兵じゃあ!!」
「勿体なきお言葉」
「さて、美濃と尾張がいっぺんに手に入ったわけじゃが」
「それにしてもまだ開発できる領地がたくさん御座りまするな」
「とはいうても我が家臣は十人程度しかおらぬ。家臣が欲しいのう」
「織田方の捕らえた武将はなかなか仕官に応じませぬ」
「織田は城が多すぎて滅ぼすのは無理じゃ。城が二つしかない徳川を滅ぼすしかないか」
「先刻より我が領地に度々侵入していたために、三河には兵がそう多くおりませぬな。これは絶好の機会かと」
そうこうしているうちに、再び徳川軍が信濃に侵攻、上田城を脅かした。
「何とか追っ払った。三河からわざわざ山深き信州にお越し頂いたというにのう。よし!家康が退却している間に徳川を攻めるぞ!」
「ははっ!」