第三章 本能寺の変
「もう少しで城を奪われるところじゃった」
「武田殿か上杉殿に援軍の要請をしておけば楽に追い払えたかも知れませぬな」
「今更言うてもはじまらん。まぁ敵を壊滅して兵が投降してきたし、城の兵もこれで少しは増えたじゃろうて。それに儂は混乱の戦法があるでな。そう易々とは攻め取らせん」
伝令「殿!」
「何じゃ騒々しい!」
「織田家臣明智光秀ご謀反!」
「何じゃと!??」
「昨日未明、本能寺にて織田信長が討ち取られたよしとのこと!」
「おおお、これはもっけの幸いじゃ。これで当分甲斐攻めはないな」