第二章 南からの脅威

「さてと、とりあえずは市を優先して作ったぞ。これで金銀には困らぬであろう」

「信幸様が４人も浪人を見つけて参りましたから、当面の間は人材にも困りませぬな」

「水田を作るのは春で良いじゃろう。どうせ秋にならんと収穫出来ぬからな。畑は季節毎に収入があるが、市の収入より見劣りがするし、米相場が安いうちは市を多く作った方が無難じゃろう」

伝令「殿！一大事！三河岡崎城より徳川家康の軍勢が我が上田城に向かって出立したよしに御座りまする！」

伝令「殿！東美濃の岩村城より細川忠興の軍勢が木曽路を北上中！」

「遂にきおったか！まさか東と南から同時に攻めてくるとはおもわなんだ」

「我が上田城に到着するまで時間が御座りまする。時を稼ぎましょう」

「うむ」

徳川家康と酒井忠次の部隊総勢一万が上田城に攻撃を開始。昌幸は幸村と信幸を連れて城より打って出た。

「敵部隊混乱しております！」

「よし！今じゃ！一気に攻めたてい！！！」

混乱した徳川隊を壊滅させると、今度は木曽路よりのぼってきた織田の軍勢一五〇〇〇を撃退した。