第二十章 大和郡山城落城
信盛「堺も我らのものになりましたな」
勝頼「うむ!上々至極」
家康「次はいよいよ大和郡山城ですかな」
昌幸「既に攻略の手筈は整えておりまする」
その夜。勝頼は服部半蔵を寝所に呼んだ。
「ごめんつかまつりまする」
「半蔵か」
「ハハッ!」
「捕虜にした島津義久はどうしておる」
「特に変わった様子はござりませぬが」
「義久を、切れ」
「何と仰せに」
「義久を切れと申した」
「良いのでござりまするか?」
「このまま敵方に逃亡すれば、また戦で苦しめられよう。どのみち儂の家臣にはならんじゃろうし、島津との戦が終わっておる頃には天下統一じゃ」
「良いのでござりまするな?」
「くどい!」
「では、仰せの通りに」
翌朝、島津義久は切腹。同日、勝頼麾下20万の軍勢が、10万の兵が守りを固める大和郡山城を猛攻、城は2ヶ月を待たずに落ちた。