第八章 上杉政虎見参!
「春日山城、見事落ちまして御座りまする」
「うむ、でかした勘助。ちと計算に狂いはあったが、見事な手並みであったぞ」
「恐れ入りまする」
昌信「お屋形様、柿崎港が手薄に御座りまするがいかが致しましょう」
勘助「上杉景信が敗走中に御座りまする。弾正殿に奇襲を仕掛けさせてみては如何で御座りましょう」
晴信「源五郎、そちに三〇〇〇の兵を与える故、上杉景信に奇襲を掛けよ。儂もすぐ後を追うでな」
昌信「承知つかまつって御座る!」
高坂昌信率いる三〇〇〇の兵は、敗走中の上杉隊に奇襲を掛けた。上杉隊は混乱状態に陥り、春日山城より打って出た晴信本隊の追撃により壊滅した。
「このまま柿崎港を狙え!手柄を立てた者には褒美を取らすぞ!」
色めき立った武田本体が柿崎港を易々と落とすと、柿崎港より上杉政虎が打って出た。
晴信「あそこに見えるは上杉政虎ではないか!何をしておる!早く捉えるのじゃ!」
勘助「弾正殿が奇襲を掛けましたが、返り討ちにあわれた模様!」
晴信「さすがは越後の龍、一筋縄ではいかんわ」
勘助「殿、何とか政虎の隊を壊滅しましたが、逃げられてしまいましたな」
「致し方ない。儂はこのまま北越後の新堀田城に向かう。勘助、そちもついて参れ」
「ハハッ!」