第七章 春日山城落城
四月、高坂弾正率いる兵六〇〇〇が海津へと出立、城の築城を始めると、勘助の予想通り、高梨政頼率いる九〇〇〇の兵が越後春日山城より海津城に向かって出兵した。
高坂昌信「勘助の読みが当たったようじゃ」
内藤昌豊「して、城の進み具合はどうなっておる」
昌信「あと二〇日でできあがるとのことじゃ」
「申し上げまする!深志城より、真田幸隆殿率いる九〇〇〇の兵が援軍に駆けつけてござりまする」
昌信「あいわかった!すぐに出迎えにゆくと伝えよ!」
真田幸隆の兵九〇〇〇が海津城に入城。形勢の不利を見て取った高梨政頼は、春日山城へと引き返した。
昌信「これではおとりの意味がなくなるのう。少し城を築くのが速すぎたか」
幸隆「我が武田家は速きこと風の如くにござりますれば、何ら問題はござりますまい」
昌信「じゃの」
一同はたからかと笑った。
武田晴信率いる本体一五〇〇〇が春日山城へ接近したと分かると、上杉勢は新発田城に駐屯していた直江景綱、長尾景信の部隊一五〇〇〇を救援に向かわせた。海津城より、武田信繁・真田幸隆・高坂昌信麾下一二〇〇〇の部隊が晴信本体と合流、春日山城を攻めに攻めた。
「飯富政景殿より伝令!すでに我が部隊は春日山城の場内へと攻め立てておりまする!」
「落城は時間の問題じゃの。城が炎に包まれておるわ」
「こたびは上杉政虎がおらなんだから、簡単に落ちたが、越後の龍がおればどうなっていたかは分からぬわ」
伝令「春日山城が落ちたぞーーーーっ」
晴信「勝ち鬨を上げーーーい」
虎昌「えい、えい」
一同「オーーーーーーッ!」