第三章 外交戦略
「それにしても我が家臣達は優秀な者が揃っておるようじゃ」
信繁「これだけの家臣がおれば、すぐにでも国力は富みましょう」
「うむ。それに信濃の国は土地が広い故、幾らでも開発しようがあるわ」
「信濃の深志城には誰がおりまするのか」
「馬場信房と原美濃守がおる」
勘助「鬼美濃殿がおるのでしたら安心ですな」
「うむ。長尾景虎の動きが気になるところじゃが、向こうもそうやすやすとは攻めては来れまい。策士の真田幸隆もおるでな」
高坂昌信「して、始めはどこを攻めるのでござりましょう」
「それが迷うておるのじゃ」晴信は嘆息し、腕組みした。「相模には北条氏康殿、駿河には今川義元殿、この二国と我が甲斐とは先だって娘を輿入れさせ三国同盟を結んでおるゆえ、攻められぬ。かといって美濃の国は遠すぎるしのう」
勘助「北条氏康殿に使者を使わしては如何でしょう」
晴信「どのような使者じゃ?」
「北条家の鉄砲櫓の技術と、我が甲斐の牧場の技術を交換して貰うようお頼み申すのです」
「うむ、それはよい案じゃの」
「さすればこの勘助が、さっそく使者に立ちまする」
「頼んだぞ、勘助」
「ハハッ!」