第一章 国づくり
1553年、北信濃の豪族、村上義清は、武田晴信の軍勢に破れ、越後へと逃れた。これで信濃一帯は武田晴信の手中に収まったかに見えた。
武田晴信「さて、信濃から村上義清も追い払ったわ」
山本勘助「越後の長尾景虎の元へと逃げおおせたように御座りまする」
晴信「長尾景虎とはどのような人物か」
勘助「何でもたいそう頭が切れる人物と、聞き及んでおりまするが・・・・・・」
晴信「いずれ矛を交えなければならんかもしれんの」
勘助「ははっ」
晴信「ところで我が甲斐の国はどうなっておる」
勘助「未だ国力は乏しゅう御座りまする。農村が一区画に、武家町が一区画」
晴信「戦を行うには金銀兵糧が必要じゃ。勘助」
勘助「ははっ」
晴信「甲斐の国に市を立てよ。武家町を増設し、商人を呼び込むのじゃ」
勘助「仰せの通りに・・・・・・」