第三章 勝ち戦
「おお勝った勝った。楽勝じゃの」
「武田騎馬隊の面目躍如にござりまするな」
「おうよ。敵を壊滅して兵達も投降してきおった」
「時期に兵の傷も癒え、兵力も回復いたしましょう」
「季節は夏か。確か夏と冬にしか募兵できないのじゃったな。今の内にしておくか。民忠はどうなっておる」
「兵を募れば民忠が10減りまする。80以下になる場合は一揆が起こりやすく、収入が途絶えまするゆえ、90以上の時に兵を募ればよろしいかと」
「うむ」
「民忠は月ごとに増えますから、民忠88でも月の終わりに募兵すれば翌月になって募兵が完了するときには90以上になっておりまするから、少なくとも夏に2回、冬に2回ずつ募兵できましょう」
「よし分かった。それにしても面倒じゃな。他に兵を増やす手だてはないのか」
「今回は募兵以外にはございませぬ。敵部隊を壊滅すれば敵の兵が投降しますゆえ多少は増えまするが。そういえば織田家では兵農分離政策が盛んで、年中募兵できるそうにござりまするが、我らの領地では内政技術をそこまで広げるのは不可能かと。一刻も早く新しき領地を手に入れる必要がござりまする」
「ううむ、騎馬学舎を2つ増やしたことで蹄鉄の技術を研究できるようになったわ。しかし技術開発には時間がかかるのう」
「同盟を結んでいる他家の技術を、金銭を提供したり我らの技術と交換して貰えば、学舎を建設しなくても技術習得が可能ですぞ」
「ほう、そうか。とりあえず真田家に使者を送ってみるか」
「誰を送りましょうや」
「昌幸と相性のいい武将は誰かおるかの。梅雪を使者に遣わすとするか」
「勝頼殿、お喜び下され。我らの割り符の技術と引換に御門の技術を手に入れましたぞ」
「おおでかしたぞ梅雪。儂とそちとは普段から仲が悪いが、今回ばかりは褒めて遣わす」
「ハハハ、お戯れを・・・・・・」
「この調子でこれからも頼むぞ」
「ははっ」
その後真田からの交渉の使者もあり、併せて3つの技術を交換することに成功した。また、優秀な家臣達のおかげで甲斐の領国は開発し尽くされた。